フェニーとあもちゃんと3人で年末年始のルーマニア旅行へ行ってきました。
ルーマニアのハイライト、トランシルバニアは見どころが点在していて個人で周るのは結構大変です。
日程に限りがあること、子連れで荷物が多いことを鑑みて、1日だけブカレスト発の日帰りツアーを申し込むことにしました。
結論からいうと100点満点で、めちゃくちゃ楽しかったです!
本当にツアーにしておいてよかった~!!
そして、ルーマニアといえば有名どころのブラン城を楽しみにしている方も多いと思いますが、個人的にはペレシュ城とブラショフの街が断然おすすめです!!
ツアーを申し込むなら(個人旅行でも)シナイアとブラショフ推し。
それではブカレスト発日帰りトランシルバニアがいったいどんな感じだったのか、ツアーの料金など含めて詳しく解説していきます!
ルーマニアをもっと知る
このページの目次(もくじ)
トランシルバニア日帰りツアー内容
ツアーの行き先はタイトルにもある通り、かなり盛りだくさん。
冬は観光地の入館時間が早いので、ウェブサイトに載っているスケジュールとは違う順番でまわりました。
- シナイアではシナイア僧院、ペレシュ城
- ドラキュラ縁のブラン城
- 世界遺産プレジュメール要塞教会
- ブラショフ市内観光
本来なら1泊2日くらいかけて周ったほうがよいくらいなのですが、時間がないのでありがたすぎる!
結構車移動が長かったので、これを子連れで個人で周っていたら・・・と思うと怖いですね。。
大人だけなら移動時間も楽しいのだけど、子供と一緒の時は時刻表を確認したり、バスを待ったりは大変なので効率的に周れて本当に良かった!!
ブラショフ行き方・アクセス
ツアーで訪れた場所はブラショフを起点に観光すると効率よく周れます。
ブカレストからブラショフまでの移動方法はバスまたは鉄道が一般的。それぞれの観光地への移動方法は別記事へまとめておきます。
トランシルバニアへのおすすめツアー会社と料金
ベルトラツアー比較
今回わたしたちが参加したのは当ブログおなじみベルトラのツアー。
結構料金が高いので英語にするか日本語にするか悩みました・・・。が英語だと質問するのが大変なので思い切って日本語ツアーを予約。これが大正解!
そもそもルーマニアには日本語が話せるガイドは10名程度しかいないらしく、選択肢は多くありません。
普段ツアーを選ぶときはランキング上位の口コミが良いものを選ぶようにしていますが、ルーマニアに限っていうとそれほど種類が多いわけではないので行きたい場所が入っているものを選べばOK!
どこへ行ったら良いかわからないという方はシナイア、ブラショフが入っているものをおすすめします。
わたしたちは今回「Exact Tours」という会社を選びました。
子供料金はどうなるか、年末年始でも営業しているか、ブカレスト発、ブラショフ着にしたいのだけどアレンジできるかなど事前にメールで色々問合せしたところ、日本語ですぐに返信があって好感が持てます。
美人ガイドのカティさんは本当に日本語上手だった!
また、今回のトランシルバニアツアー以外で行って良かったのはシギショアラ。
個人的には東欧の小パリと呼ばれるブカレストもかなり好きだったので時間と予算が許せばブカレストの市内ツアーもぜひ申し込んでみてください♪
トランシルバニア実際のツアー内容
スケジュール
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7:00送迎ブカレスト指定ホテルへお迎え
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9:00シナイア到着シナイア僧院、ペレシュ城を見学
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13:30ブラン城到着ブラン城見学
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15:30ランチルーマニアの名物料理
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16:40プレジュメール要塞プレジュメール要塞教会を見学
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17:30ブラショフホテルへチェックイン後旧市街を散策
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18:30解散おつかれさまでした~
本来ブカレスト発着のツアーを少し変更してブラショフで降ろしてもらいました。
そのため周遊の順番もウェブサイトに載っていたものと少し違いますが、参考にしてください。
ガイドさん、ドライバーさんはブカレストへ戻るため、ブラショフで降りても料金は変わりませんがわりと融通が利くのでリクエストがあれば問い合わせしましょう!
トランシルバニア実際のツアー内容:出発~シナイア
わたしたちの宿泊していたホテルまでガイドさんと運転手さんがお迎えに来てくれました。
年末で混んでいるので1時間早くスタートしましょうと提案してくれ、7時待ち合わせ。
お迎えの時間は5分くらい過ぎてたかな・・・?海外では数分遅れるのはよくあることなので全然許容範囲内。
ガイドのカティさんは青森の弘前大学へ1年留学経験があり日本語がとても堪能な女性。
ドライバーのバリさんはとてもわかりやすい英語を話し、いつもニコニコサポートしてくれました。
途中お水を買いたいというと、ガソリンスタンドへ寄ってくれました。シナイアまでの景色は本当に素晴らしく、この旅の期待が高まってきます。
人気の避暑地だそうで、わたしの中のイメージは完全に軽井沢!人気なのわかる!!
トランシルバニア実際のツアー内容:シナイア僧院
シナイアはこのツアーの中でも強く印象に残っているとても素晴らしい場所。
シナイアという言葉に聞き覚えはありませんか??
そう、エジプトとイスラエルのあるあのシナイ半島に由来しているのです。
モーセの十戒で有名なシナイ山はカトリック教徒にとって重要な場所。
ルーマニア人の貴族ミハイ・カンタクジが17世紀このシナイ山を巡礼で訪れ、無事にルーマニアに戻った暁には必ず教会を作ろうと決めたそうです。
まずは街の中心であるシナイア僧院の見学からツアーがスタート!
ルーマニアは敬虔なキリスト教の国。
東方教会の流れを汲んで、大半のルーマニア人はルーマニア正教を信仰しています。
僧侶(男性)が共同生活をしているのが僧院、修道女(女性)が共同生活をしている修道院という違いがあり、シナイアは僧院なので男性が寮で生活しているというわけ!
ルーマニア正教の教会は、カトリックやプロテスタントの教会のように椅子が並べてありません。
神様の前では座らず立ってお祈りするのが基本なのだとか。なるほど、ところ変わればルールも色々と違うものです。
鮮やかなイコンが美しく、ずっと飽きずに眺められます。天国と地獄、言葉がわからなくても世界共通で見ればわかるってすごいよね。
雪の降るシナイアはそれはそれは美しく、寒さも忘れるほどでした。あもちゃんは久しぶりの雪に大喜びです。
シナイア僧院の次はすぐ近くにあるペレシュ城まで車で移動。
シナイア僧院からペレシュ城までは直線距離で500メートルほどしかないらしいのですが、標高差が約200メートルあるため、なんだかもっと遠く感じました。
トランシルバニア実際のツアー内容:ペレシュ城
ペレシュ城については下調べをしていなかったので、正直にこんなに素敵な場所だと思いもしませんでした。
雪道を歩いて行くと、ドイツ風の素晴らしい外観が姿を現します。
ペレシュ城は1875年、初代ルーマニア国王カロル1世(在位1881年~1914年)が、夏の離宮として8年の歳月を費やして建設しました。
ルーマニア公国時代と合わせて48年間も在位した偉大なカロル1世ですが、名前から想像がつくようにルーツはドイツ。
1866年から1914年に75歳で亡くなるまで、48年もの長期にわたってルーマニア公、ルーマニア国王として在位。ルーマニアの経済発展に大きな影響を与えてきました。
48年間って、言葉にすると簡単ですが信じられないほど長いですよね。そして1914年といえばあのサラエボ事件の年。
カロル1世はサラエボ事件のすぐ後に逝去しますが、ルーマニアは第一次世界大戦に連合国側で参戦。
軍隊、国民あわせて115万人もの多くの犠牲者を出しました。
詳しくは「シナイアのペレシュ城へ行ってきた!行き方・見どころ・所要時間徹底ガイド」で解説しているのでぜひ読んでいただけると嬉しいです。
今回旅した中でも、1、2位を争うほどお気に入りの観光スポットだったかも!!ルーマニアに来てペレシュに行かないのはもったいないと思います。
6,000文字以上の大作でものすごい読みごたえあり(笑)
トランシルバニア実際のツアー内容:ブラン城
シナイアと反対にちょっとがっかりだったのがブラン城。
ペレシュ城が素晴らしかっただけにブラン城の魅力が半減されてしまった可能性があります(笑)行く順番が違ったらまた少し違ったかも。
個人旅行ならブラン城へ行ってからペレシュ城へ行くことをおすすめします。どちらか迷ったら120%ペレシュ城推し!
ブラン城はドラキュラ伯爵が住んでいたドラキュラ城のモデルとなったことで有名。
ルーマニアが現在のかたちで建国する以前、ルーマニアの南西部(ブカレストのあたり)はワラキア公国でした。
そのワラキア公国「国王」こそ、ドラキュラのモデルとなった「串刺し公ヴラド3世」。
貢納していたオスマン帝国からの要求がエスカレートし、ついに使者を生きたまま串刺しにしてしまいます。
その後怒ったメフメト2世が大軍を連れて侵攻するも次々と撃退。1462年の戦争ではなんと2万人も串刺しで殺害したというから怖すぎですね・・・。
そんなルーマニアの英雄ヴラド3世はドラキュラのモデルになったというわけなのですが!!実際にヴラド3世はブラン城には居住していなかったのです。
確かにワラキアの国王がなんでトランシルバニアへいるの?って感じですもんね。エリアが違う、エリアが(笑)
そうはいってもこのブラン城、実際ルーマニア屈指の観光地で、旅行者の数も断トツで多かった!
ペレシュ城に比べてあまり見るべきものは多くありませんが、狭くて小さな階段があったり(とにかく階段が多い)ちょっと探検しているような面白さはありました。
有名な場所はたとえガッカリと言われても行かないわけにはいかないタチなので自分の目で確かめるしかない(笑)
別にどっちでもいいわ~という人なら、パスしてもそれほど後悔することはないと思います。
トランシルバニア実際のツアー内容:ランチ
お待ちかねのランチはルーマニアのド定番サルマーレ!絶対食べたいと思っていたので嬉しい♡
前菜?のスープは素朴でシンプルな味わいでしたが、サルマーレは期待通り美味しかった。
デザートのアップルケーキはボリュームがあって大満足の昼食となりました。このあたりはりんごが有名だそうで、りんごジュースもお店で絞られたフレッシュなもの。
りんご好きのあもちゃん、大喜び。
アジアのツアーだとガイドさんやドライバーは一緒に食事を取らないことが多いのですが、ルーマニア、ブルガリアではご一緒してくれました。
ドライバーのバリさんは、山田養蜂場の社長と知り合いだそうで、「山田養蜂場で取り扱っているハチミツの海外産は100%ルーマニアなんだよ!ルーマニアのハチミツが一番だって社長がいつも言っているよ」と教えてくれました。
山田養蜂場はわたしの実家がある岡山の企業なので、なんだか縁を感じて嬉しかったです♪
さて、ごはんを食べたら急いでプレジュメール要塞へ向かいます。時間的に教会が閉まってしまうためブラショフの市内観光はほとんどできないだろうとのことでした。
眠くなってしまい車でウトウト・・・。気づいた時にはプレジュメール要塞の近くまで来ておりあっという間。
トランシルバニア実際のツアー内容:プレジュメール要塞教会
プレジュメール要塞は世界遺産の1つ。
正確には《トランシルヴァニアの要塞教会7群》がルーマニアの世界遺産として登録されていて、プレジュメール要塞はその7群のうちのひとつになります。
要塞教会はビエルタン(シギショアラの近く)が有名ですが、主要都市からのアクセスが悪いため、あまり時間のない人はブラショフから近いプレジュメールがおすすめ。
15㎞しか離れていないので、バスで40分、タクシーを使えば約20分で行けます。
トランシルバニアは前述した通りオスマン帝国の脅威にさらされていた土地。敵からの侵攻に備えるため各地に要塞が建てられました。
プレジュメール要塞教会は、中心に教会があり、その周りをグルっと厚さ5m高さ12mの壁で囲まれています。
ルーマニア正教ではなくプロテスタントの教会なので中もとてもシンプル。
壁の内側は「蜂の巣」と呼ばれた3階建ての集合住宅となっていて、敵が来ると1,000人の村人がプレジュメール要塞教会へ立てこもりました。
1,000人もいれば立派な村ですから、中には学校もあり、部屋の数はなんと250室!
籠城するための場所なので、かなり質素な雰囲気。しかし要塞教会とはかなり珍しいので世界遺産になるのも納得です。
いくつかの部屋を見学し、ブラショフ市内へ移動します。
日が落ちるとものすごく寒くなってきたので冬以外に来たほうがいいですね~。あもちゃんも寒い寒いと大騒ぎでした・・・(;’∀’)
トランシルバニア実際のツアー内容:ブラショフ市内観光
ブラショフに到着したのは18時前。市内中心地はとても渋滞していて、街に着いてからホテルまでは車と徒歩の移動時間が変わらなかった。
ちょうどクリスマスマーケット開催中でめっちゃくちゃ綺麗!!このためだけに来てよかったというくらい街が輝いています。
ここでドライバーのバリさんとお別れし、ホテルに荷物を置いて少し街歩き。
ブラショフの主要観光スポット黒の教会は16時に閉まっているので外から簡単に説明をしてもらい明日自分たちで再訪することにしました。
歩行者天国になっているレプブリチ通りを散策し、美味しいレストランとおすすめお土産スポットを教えてもらいます。
チップはドライバー、ガイドさんふたりともユーロで渡しました。1日貸し切りで周れてとてもありがたかったです。
観光地以外の基本情報も、ブログのためにたくさん質問して教えてもらいました。
2万円くらいするツアーだと今まで尻込みしていましたが、知らない土地は理解度がまるで違うので今後も積極的に現地ツアーを活用していこうと思います。
あー、英語がもっとペラペラだったら英語ツアーに参加するのになぁ・・・。勉強するか(笑)
トランシルバニアのツアーに参加しての感想とこんな人におすすめ
トランシルバニアの主要観光スポットはそれぞれ微妙に離れています。
そのため車でダイレクトに周ってくれるのはかなり時間の短縮になりました!
個人で行くならもう1日かかったと思いますし、ルーマニアについて詳しくないのでガイドさんの解説がなければサラ~っと周ってここまで理解を深めることはできなかった。
もちろん始めからパックツアーにするのが一番楽だろうけど、それだと自分好みの旅がアレンジできないし、決められた食事になるのが嫌なのでわたしには現地ツアーが合っているようです。
今回わたしたちが参加したツアーは海外旅行初心者や英語が苦手な人、子連れには当然おすすめですし、旅慣れている方でもかなりルーマニアについての知識が増えるので参加して損はないと思います。
観光地にはあまり興味がない、時間はかかってもできるだけお金を節約したいという人以外はぜひ検討してみてください♡
また別の季節に再訪したいくらい大満足でした!!
ルーマニアをもっと知る
東京⇔ルーマニアの航空券はアジアの経由便が1番安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索してお得なチケットを探しましょう!!年末年始にカタール航空往復10万円台でブカレスト行きのチケットをとりました。
好きなホテルと組み合わせて自分のオリジナルツアーを作るのも楽しいですよ♪
公式リンクエクスペディアで格安航空券をみてみる
ブカレストでぜひ泊まっていただきたいのがヒルトンガーデンインブカレスト!!
booking.comで立地と口コミの良さを信じて年越しに泊まってきたのですが最高でした。
旧市街のど真ん中という最高の立地でどこへ行くにも徒歩圏内。ルーマニアはとにかくホテルが安いのでコスパ抜群です。
ブカレスト旧市街は素敵なカフェやレストランがたくさん!ホテルの朝食もとても美味しいのでぜひチェックしてみてください!
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